2013年8月3日土曜日

中川が胡を7回KO 大激戦制して3階級制覇


 日本ミドル級タイトルマッチが3日、後楽園ホールで行われ、同級1位の中川大資(帝拳)が王者の胡朋宏(横浜光)を7回2分56秒KOで下し、史上4人目の日本3階級制覇を達成した。胡は初防衛に失敗した。
 
7回、中川(左)の連打で胡が崩れ落ちた

 仕掛けたのは胡。パワーの違いを見せつけて中川に襲い掛かかった。しかし中川も反撃して右を当てると、胡は早くもダメージを被ったかに見えた。2回、中川はさらに右で胡を追い込むが、3回は胡の右フックで今度は中川が後退。どちらが倒れてもおかしくないスリリングな展開に、後楽園ホールがヒートアップした。

 序盤で勝負はつかず、試合が中盤に入ると、キャリアのある中川が徐々にペースを握る。ボディ攻撃と、細かいショートパンチが効果的で、胡は明らかにペースダウン。7回、勝負に出た中川に対し、胡は渾身の右フックを返すが、これに耐えた中川が連打を見舞うと、胡がゆっくりとキャンバスへ。立ち上がったもののテンカウントが数えられた。それにしても中川はタフネスぶりは驚きだった。中川は22勝17KO2敗2分。胡は11勝11KO3敗。

◇S・フライ級8回戦
濱田修士(小熊)[2-1(77-76、77-75、76-77)]大嶽正史(石橋)
 両者は11年4月に対戦して濱田の2回TKO勝ち。リベンジに燃える大嶽が積極的に前に出て、日本12位の濱田が受けに回る展開となった。濱田は持ち前のリズム感あふれる連打を時折見せたものの、大嶽のプレスに苦しめられた印象。両者ともに決定打は出ず小差の判定となった。

◇113P契約8回戦
アーデン・ディアレ(比)[7回59秒TKO]堀陽太(横浜光)
 OPBFフライ級1位のディアレが序盤からペースを握った。サウスポーの堀に対してボディブローやアッパーをワイルドに突き上げ、左フックも決めて堀を下がらせた。堀は後半に追い上げを試みたが不発。7回、ディアレの右でダウンを奪われ、一度は立ち上がったが2度目のダウンで試合は終わった。

◇フェザー級8回戦
長谷川雄治(横浜光)[8回16秒TKO]道産子ファイター早坂(ワタナベ)

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