2013年3月20日水曜日

詳報 堤、デンガオセーンに惜敗

 

 19日タイのバンコク近郊で行われたPABAスーパーフライ級王座戦で元世界王者デンカオセーン・カオヴィチットに挑んだ堤英治(三迫)は試合終了直前の12回2分58秒レフェリーストップによるTKO負けとなった。

  序盤デンガオセーンのプレッシャーにトリッキーの異名どおりの独特のムーブからのフック連打で反撃を試みた堤だったが、試合後半にスタミナの切れたデンカオセーンに対して攻勢に転じ、10回には1ラウンドの半分を費やしたかと思われる激しい打ち合いを展開。元世界王者をフラフラになるまで追い込んだ。しかしここをなんとかしのいだデンカオセーンが残り2回をクリンチを使った老獪なテクニックで挑戦者を抑え、逆に10回に力を使い果たした堤は最終ラウンド残り10秒の合図の後にデンカオセーンのパンチとプッシュを受けてガードを完全に解いて後退。これをみたフィリピン人レフェリーが試合をストップした。

  デンガオセーンはこれで戦績を60勝3敗1分けとし、プロモーターは「WBA世界王座に年内に再挑戦させたい」と話をしている。敗れた堤は戦績が9勝3敗に。試合に同行した三迫貴志マネージャーは「元世界王者と12回戦い切ったのは収穫。これから日本ランキング入りを目指したい」と話をしている。

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