2013年1月12日土曜日

小野が新王者 東洋太平洋L・フライ級戦

 

 大みそかに世界王者となった宮崎亮(井岡)のタイトル返上に伴う東洋太平洋L・フライ級王座決定戦は、同級8位の小野心(ワタナベ)が同2位のオマリ・キムウェリ(豪州=タンザニア出身)を2-1(117-110、114-113、113-114)の判定で下し、デビュー13年目にして初めてタイトルを獲得した。

 タンザニア出身のキムウェリは小柄ながら運動能力が高かった。パンチはオープン気味で雑なボクシングではあったが、小野はキムウェルの荒っぽさになかなか対応できない。小野が調子を上げたのは中盤から。左ストレートを上下に散らして追い上げを開始した。ペースをつかんだかに見えたが、8回にキムウェルの右フックでダウンを喫し、試合は終盤にもつれることになった。

 9回以降は互いに譲らず、甲乙つけがたい展開が続いた。結局、足を使いながら時折ビッグパンチを当てたキムウェリではなく、よりスマートにボクシングをした小野に軍配が上がった。この試合の勝者に対しては、スーパールーキー井上尚弥(大橋)から挑戦状が出ていた。

◇L・フライ級8回戦
木村悠(帝拳)[5回34秒TKO]土生拓郎(折尾)
日本2位の木村が実力の差を見せつけた。左でしっかりボクシングを組み立てた木村は3回から右を機能させた。土生は右目を大きく腫らせてピンチ。4回は一方的な展開となり、5回に土生がフラついたところでレフェリーが試合を止めた。

◇バンタム級8回戦
阿知和賢(ワタナベ)[3-0(79-73×3]センサック・シットバルネー(タイ)

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