2012年12月16日日曜日

全日本新人王決勝戦

 
 
 全日本新人王決勝戦が16日、後楽園ホールで行われ、12階級で新人王が決定した。最優秀選手賞にはS・フライ級の齋藤裕太(北澤)が輝いた。技能賞にはS・ライト級の福地健人(角海老宝石)、敢闘賞にはL・フライ級の横山隆司(ワールドスポーツ)が選ばれた。

◇ミニマム級
山本浩也(全日本パブリック)[4回38秒TKO]内野々大叶(ウエスタン延岡)
 内野々はグイグイとプレッシャーをかけて攻勢をアピールし、山本は左フックを中心としたカウンターをヒットさせた。4回、山本が左フックを決めたところでラッシュすると、レフェリーが試合を止めた。全日本パブリックジムの全日本新人王は堂元忠志以来24年ぶり。
 

◇L・フライ級
横山隆司(ワールドスポーツ)[3-0(48-47×3)]早川大助(とよはし)
 サウスポーの横山は序盤、距離を取ってボクシングをしたが、中盤以降は激しい打撃戦に。西軍MVPの早川が持ち前の瞬発力を生かして攻めたてる場面もあったが、横山が左ストレートと右フックを的確に当てて勝利した。
 

◇フライ級
長嶺克則(マナベ)[3-0(49-48、48-47×2)]川村琢磨(畑中)
 長嶺は前半、中間距離から左フックと伸びのある右ストレートをよく決めて試合をリード。後半は川村の接近戦と大量の鼻血に苦しめられたが、最後まで気持ちを切らさず、マナベジム初の新人王に輝いた。
 

◇S・フライ級
齋藤裕太(北澤)[5回2分32秒TKO]冨山智也(蟹江)
 東日本MVPと中日本MVPの対決。前半は長身の冨山がジャブと右ストレートで試合を作り、返しの左フックで齋藤にダメージを与える場面もあった。徐々にプレスを強めていた齋藤は5回、左右のフックを効かせたところで一気にラッシュし、ストップ勝ちを呼び込んだ。
 

◇バンタム級
大森将平(ウォズ[49-45、50-45×2])立川雄亮(ピューマ渡久地)
 懐の深いサウスポーの大森がアウトボクシングで立川を翻弄した。大森は前に出てくる立川のパンチを外して左ストレートというパターンを最後まで機能させた。3回にはカウンターの左ストレートできれいなダウンも演出した。


◇S・バンタム級
堀池雄大(西遠)[3-0(48-46、48-47×2)]久野伸弘(オサム)
 堀池は初回に右ストレートをジャストタイミングでヒットさせてダウンを奪った。その後は馬力のある久野が激しく追い上げたが、堀池は要所で右ストレートとアッパーを決めて逃げ切った。


◇フェザー級
伊藤雅雪(伴流)[3-0(49-46、48-47×2)]坂晃典(仲里)
 前に出てプレッシャーをかける坂、カウンターを狙う伊藤という構図。両者ともにクリーンヒットがなかなか出なかったが、伊藤のカウンターパンチをジャッジは評価。今大会屈指の好カードを伊藤が制した。


◇S・フェザー級
柳達也(伴流)[3-0(48-46、49-46、49-45)]山口翔太(真正)
 柳が初回、カウンターの右でダウンを奪ったが、ここから山口が踏ん張った。接近戦でボディ打ちを有効に使い、3回には右フックで柳をぐらつかせた。後半は頭をつけた打ち合いとなり、より正確にパンチを当てた柳がポイントを集めた。


◇ライト級
奥田翔平(真正)[3-0(49-46×3)]ジェームス村重(KG大和)
 接近戦を奥田が制した。奥田は頭をつけた打ち合いの中で、ボディブローとアッパーを織り交ぜて試合を優位に進めた。村重は右目下を大きく腫らしながら勇敢に戦ったが、スキルで上回った奥田に軍配が上がった。


◇S・ライト級
福地健人(角海老宝石)[2回1分47秒TKO]小川浩一(ハラダ)
 福地が逆転KO勝ち。2回、小川がカウンターの右ストレートできれいなダウンを奪ったが、立ち上がった福地に小川が勢いよく襲いかかったところで、福地の左フックが炸裂。レフェリーがノーカウントで試合を止めた。


◇ウェルター級
糸山良太(角海老宝石)[3-0(48-47、49-47×2)]丸木凌介(薬師寺)
 スタートこそ丸木に許した糸山だったが、2回から力強い強打を次々と振るった。丸木は右ストレートやアッパーなどシャープなパンチを打ち込んだが、糸山の馬力に屈する形となった。


◇ミドル級
寛座隆司(ハラダ)[4回2分1秒TKO]入澤和彰(ピストン堀口)
 前半は入澤がジャブからペースを握った。寛座はなかなか手数が増えなかったが、4回に右を打ちおろし、左につなげると入澤がダウン。レフェリーがノーカウントで試合をストップした。

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