2012年12月9日日曜日

ガンボアが1年3か月ぶりの勝利


 パッキャオ×マルケスの前座で行われたWBA世界S・フェザー級暫定王座決定戦は、前WBA&IBF世界フェザー級王者のユリオルキス・ガンボア(キューバ)がマイケル・ファレナス(比)を3-0(117-109、118-108、117-108)を下し、1年3ヵ月ぶりの試合に勝利した。

 7月に正規王者の内山高志(ワタナベ)に挑み、3回負傷引き分けに泣いたファレナスが勇敢に戦い、スコアで引き離されたものの、エキサイティングな試合になった。

 2回、左ストレートをひっとしガンボアのバランスを崩したファレナスは、勝負をかけて前に出た。しかしロープに追い込んだところでガンボアの右ショートを食らってダウン。ここからブランクあけのガンボアは一気に余裕が出た。

 ガンボアが勝負をかけたのは7回。ゴングと同時にラッシュし、右ストレートでファレナスからダウンを奪う。ここを踏ん張ったファレナスは9回にこの試合のハイライトを演出した。

 9回、何度目かのチャンスを得たガンボアは試合を決めようとファレナスに連打を見舞ったところ、ロープを背負いながら放ったファレナスの左フックがクリーンヒット。ガンボアのダウンに場内は騒然となった。だが、ファレナスの見せ場はここまで。10回からはガンボアが安全運転に徹し、大差のスコアで試合は終了した。
 ガンボアは22勝16KO無敗。ファレナスは34勝26KO4敗4分。

 IBF世界ライト級タイトルマッチは王者ミゲール・バスケス(メキシコ)がメルシト・ゲスタ(比)に3-0(117-111、119-109、118-110)を下し、5度目の防衛に成功した。

 バスケスは序盤からワンツーを主体に足を使ったボクシングを機能させて、距離を詰めたいサウスポー、ゲスタの動きを封じた。エキサイティングなシーンはなかったが、ゲスタがなかなか手を出せない状態が続いたため、大差の判定となった。
 バスケスは33勝13KO3敗。初黒星のゲスタは26勝14KO1敗1分。

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