2012年11月23日金曜日

帝里木下がV2 日本S・フライ級戦


 

 23日神戸サンボーホールで行われた日本S・フライ級タイトル戦は、地元のチャンピオン帝里木下(千里馬神戸)が7位の大庭健司(FUKUOKA)の挑戦を3―0判定で撃退し、2度目の王座防衛に成功した。

 しかし内容は今回も大苦戦。スタートからノーモーションの右ストレートを多用して圧力をかける挑戦者に対し、王者は左ロングフック、ストレートを決めて応戦。だが明白に優勢というほどではない。特に終盤は両者手数は出すもののクリーンヒットは少なく、狭い会場を沸かせた割には盛り上がらない。大きなヤマ場らしいヤマ場もないまま試合終了ゴングを聞いた。スコアは96―95、96ー94、97ー94と、3ー0とはいえかなり接近していた。

 セミの8回戦では、木下の同僚、玉越強平(WBA世界S・フェザー級9位)がアクセル住吉(関門JAPAN)に判定勝ち。アマチュアの全日本社会人王者からプロ転向して3戦目の住吉に対し、ジャブを多用しボディーから顔面の2段連打を見舞うなど、40戦を越すベテランらしい巧さを随所にみせてポイントを積み重ねた。住吉も時折右をきめて食い下がり、玉越は2回に偶然のバッティングで左目上をカットし出血に悩まされたもののペースは渡さなかった。

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