2011年10月3日月曜日

西岡、本場ラスベガスで防衛! WBC・S・バンタム級


 夢の扉が開いた――現地時間1日、米国ラスベガス・MGMグランドで行われたWBC世界S・バンタム級戦は、王者・西岡利晃(帝拳)が挑戦者ラファエル・マルケス(メキシコ)に3-0判定勝ち。日本人世界チャンピオンとして初めて本場のリングで防衛を果たした。
 序盤は互いに強打を警戒し合い、隙を探り合いつつの攻防。しかし西岡はたえずポジションを変え、多彩な角度から左を狙っていく。5回にこれをクリーンヒットすると勢いづき、終盤も攻めに攻めてマルケスを追いこんでいった。KOの期待もふくらんだ最終回は西岡の猛攻にさすがのマルケスも辛そうな表情。見ごたえのあるフルラウンドを終え、発表されたスコアカードは115-113(ロス)、116-112(モレッティ)、117-111(ホイル)と3者ともチャンピオンの防衛を支持していた。35歳2ヵ月の西岡はこれで内藤大助の持つ日本人最高齢防衛記録(34歳8ヵ月)をも塗りかえたことになる。
「プレッシャーはあったがホッとしています」。日本人初の偉業を達成した西岡に本田明彦会長も「道が開けた」と称えた。本田会長は、西岡のこれまでの実績、そして年齢、今後の人生を考え「あと1試合にしたい」と次戦を“引退試合”とする考えを明かした。西岡本人の考えもあるが「ラストにふさわしい場所と相手を見つけたい」という。この日観戦に訪れたノニト・ドネアがその有力候補となるはずだ。ドネアは「西岡は速いだけじゃなくてパワーもあり、トリッキーだ」と印象を語り「フラッシュ対スピードキングだね」と乗り気のコメントを残した。
 ※写真はマルケスに左ストレートを打ち込む王者西岡 =PHOTO/MARSH STARKS=

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