2011年6月7日火曜日

元王者・沼田、36歳塩谷に敗れる


7日の後楽園ホール、メイン8回戦で波乱。元日本ウェルター級王者で現6位の沼田康司(トクホン真闘)が、元ランカー、36歳の塩谷智行(レパード玉熊)に6回終了TKOで敗れた。
 沼田はスタートからなぜか覇気を感じさせなかった。フック、アッパーと手数は出て塩谷を押し込むシーンを何度かつくるもパンチに力が入らず、塩谷の反撃を受けてロープに詰まる。攻防分離のはっきりした両者の打ち合いはタフファイトになった。沼田は次第にコーナー、ロープに詰まるシーンが増え、打たれるままに。鼻血を噴出させ、4回にはバッティングで右マブタから出血した。
 6回沼田はそのほとんどをコーナーに詰まったまま守勢ですごし、このラウンド終了後に棄権した。
 セミ8回戦は、新人王・中村幸裕(ピューマ渡久地)と山口卓也(レイS)が2回にダウン応酬。しかし攻撃力に勝る中村が3回にダウンを追加して優位に立った。そして迎えた4回レフェリーがストップをかけた後の加撃で山口がダウン。山口は休憩を取ったが脚を痛めて再開できず、山口の反則勝ちがコールされた。両陣営がレフェリングにミスがあったとしてJBCに激しく抗議した。
 もう1つの8回戦はフェザー級10位の渡邊卓也(青木)がジャブとカウンターで宮崎隆司(姫路木下)相手に落ち着いた攻防を展開。7回宮崎の左フックでダウンの大ピンチも8回には立て直し、2-0判定で逃げ切った。
 女子4回戦は、塚下真理(HEIWA)が小笠原恵子(トクホン真闘)を初回KOに下している。

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