2009年7月7日火曜日

粉川、熊を判定に破る

 7日後楽園ホールで行われた注目の10回戦。5月内藤大助をダウンさせる大健闘を見せた熊朝忠(中国)と、内藤の後輩、粉川拓也の対戦は、粉川が明白な3-0判定勝ちを収めた。
 強引に飛びこくんで来る熊と強気に対抗した。フットワークで巧みに距離をコントロールし、時には接近戦で距離をつぶして熊の攻め手を封じる。3回には熊の押し込みを許したところから廻り込んでの右フック。これで世界15位の腰を落とさせあわやダウンというシーンも見せた。
 その後も粉川は安定した試合運びで、打ち終わりを狙って急襲してくる熊をしっかり迎撃した。唯一のピンチは7回左フックをもらってフラリとしたが、続くラッシュもしっかりしたディフェンスで後続打を許さず。終盤は双方疲労からスピードは落ちたが、攻防の引き出しの多い粉川は熊のパワフルだが単調なアタックを封じるとともに、攻めどころはしっかり攻め切って、文句ない判定96-94、98-93、99-93で13勝目(7KO1敗)をマークした。
「組まれた試合をやるだけですが、名のある日本人選手とやってみたい。世界もチャンスがあればやりたいけれど、まずはみんなに認められる世界ランカーになりたいです」と粉川。
 8回戦には日本ランカーが登場。ライト級11位の細川バレンタイン(宮田)は長崎大之(F・I)からダウンを奪って判定勝ち。吉田真(宮田)はウェルター級4位レブ・サンティリャンを2度ダウンさせて4回KO勝ち。吉田はプレスを掛けるサウスポー、サンティリャンに右カウンター、リターンで迎撃し、3回に左フックのカウンターでダウンを奪うと、翌4回連打でダウンを奪ってフィニッシュした。
 ノンタイトル戦となった水谷智佳(宮田)と楊瑩(中国)の6回戦は水谷が初回101秒でTKO勝ち。開始からラフに攻め込む楊瑩に対し冷静にパンチをヒットして圧勝している。
他の結果は以下の通り--左が勝者
6回戦/小川利希(宮田)判定 寶創(F・I)
6回戦/田部井要(宮田)判定 中野敬太(KG大和)
4回戦/大久保充(宮田)TKO4回 李文揚(中国)

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