2009年6月14日日曜日

粟生挑戦に気勢 3位ブルゴス勝つ


 WBCフェザー級3位フアン・カルロス・ブルゴス(メキシコ)が12日(現地時間)米カリフォルニア州オンタリオに登場。ヴァチェスラフ・グセフ(ロシア)を相手にWBC傘下のCABOFE(カリブ連盟)フェザー級王座の防衛戦を行った。
 スリムなボクサーパンチャー、ブルゴスのリーチを生かした攻撃で、グセフは初回から右マブタをカットする。中盤、攻勢をかけるメキシカンに対し、ロシア王者グセフは右を巧打するなど反撃。動きの量で上回るロシアンだが、再び出血に見舞われ、左目も腫れあがる。結局、10回戦で争われた試合は顔面のダメージがスコアに反映され、ブルゴスが97-93に98-92が2者の3-0判定勝ちを得た。
 ブルゴスは22勝15KO無敗。グセフは16勝3KO2敗。
 試合後、控え室で勝者を直撃すると「ラリオス戦のビデオで見た粟生は手数の出るいいチャンピオンだけど、私の方がベターな選手」と挑戦に意欲的。もっともKO勝ちを期待されながらフルラウンドの戦いを強いられ、やや苦戦の印象もあった。これは「2回に拳を痛めたせいと、(グセフが)前に出てくるアグレッシブな選手だったから」と回答。左拳を氷で冷やしながら「今、自分に必要なのは経験。あと3,4試合こなして力をつけ、世界戦を実現させたい」と結んだ。=写真は叔父の元世界王者ビクトル㊧とアピールするブルゴス=
(三浦勝夫)

0 件のコメント:

コメントを投稿